ご自身で行うメインテナンス

医院でのケアとご自身で行うケア

セルフケアの重要性

なぎさ歯科クリニック セルフケアの重要性お口の中を健康な状態に保ち、生涯を通じて自分の歯を使っていくためには、歯科医院での定期的なお口のクリーニングの他に、患者様自身で行う自宅でのケア(セルフケア)が重要となってきます。

ただし、セルフケアについても正しい方法で行わなければ、虫歯や歯周病を効果的に予防していくことができません。

ここでは、患者様ご自身でできる正しいセルフケアの方法をご紹介していきます。

虫歯や歯周病を効果的に予防していく方法と対策

歯磨きの方法 ~ブラッシング~

なぎさ歯科クリニック 虫歯や歯周病を効果的に予防していく方法と対策患者様に意識してほしい事。それは、日々の歯みがきについてです。

いくら、定期検診で歯垢をとっても、日頃の歯みがきが充分でなければその効果は薄れてしまいます。

時間をかけて正しいブラッシングを行ない、定期検診と平行して歯の清掃管理をしていきましょう。

  • フォーンズ法
    歯ブラシの毛先を歯面に垂直に当て、円を描くようにみがきます。

  • スクラビング法
    歯ブラシの毛先を歯面に垂直に当て、小刻みに横みがきをします。

  • バス法
    歯ブラシの毛先を歯の面の45°に当て、歯ぐきの溝に入れ、横みがきで細かく振動させます。

  • ローリング法
    歯ブラシの毛の脇腹を歯と歯ぐきの上に当て、歯と歯ぐきの面に対し上下に回すように振動させます。

虫歯や歯周病を予防するためのグッズ

歯の予防効果のあるグッズを上手く使うことで、セルフケアの効果を高めることができます。

  • 適切な歯ブラシを使う

    • 歯ブラシ選びのポイントには次のようなものがあります。

      • 毛の形状が平らなものを選ぶ
        毛先の平らな歯ブラシは歯垢が溜まりやすい歯と歯肉の境目を磨くのに適しています。

      • 毛が「軟らかめ」のものを選ぶ
        毛が硬すぎると、歯茎を傷つけることで歯茎を下げてしまったり、口内炎の原因となります。

      • 先端(ヘッド)の小さいものを選ぶ
        歯ブラシの先端が大きすぎると小回りがきかず、奥歯まで毛が届かなかったり、磨き残しを作る原因となります。

  • 適切な歯磨き粉を使う

    • 基本的に、虫歯や歯周病を予防するためには歯ブラシできちんと歯垢や汚れを落とさなければいけません。
      ただし、歯磨き粉は成分によって補助的な予防効果を発揮してくれます。
      歯磨き粉は次のポイントを意識して選ぶと良いでしょう。

      • フッ素入りの歯磨き粉を選ぶ
        フッ素には虫歯菌の活動を弱め、歯の再石灰化を促進したり、歯質を強くする作用があります。

      • ミネラル成分を含んだ歯磨き粉を選ぶ
        虫歯菌の作り出した酸によって溶かされたエナメル質を再石灰化して修復する作用があります。

      • 研磨剤が控えめなものを選ぶ
        過剰な研磨剤を含んだ歯磨き粉は歯の表面を傷つけ、予防に逆効果です。

      • 発泡剤が控えめなものを選ぶ
        泡が立ちすぎると、しっかりと磨けてなくても磨いた気分になりやすくなります。

  • マウスウォッシュ(洗口液)を使う

    • マウスウォッシュには虫歯や歯周病・口臭を予防する効果があります。
      また、口の中の雑菌を死滅してくれるため、お口の中の雑菌が引き起こすトラブルのケアにオススメです。

      ただし、マウスウォッシュには虫歯や歯周病などを治す効果はありません。
      あくまで口の中の雑菌を除去する効果しか持たないため、歯に付着した汚れや歯垢は歯ブラシ等でしっかりと落とす必要があります。

  • デンタルフロスを使う

    • デンタルフロスとは、歯ブラシでは届かない歯と歯の隙間の歯垢を効果的に除去するための糸状の歯間クリーナーです。
      歯の隙間に細い糸を通すことで、隙間部分の細かな汚れを歯の根元から除去することができます。

      3分の歯磨きには約6割の歯垢除去率があるといった調査結果がありますが、デンタルフロスを使用することにより、歯垢除去率を8割程度に高めることができると言われています。

  • キシリトールを含むガムを噛む

    • ガムを噛むことで、虫歯の発生を抑える効果のある唾液の分泌を促すことができます。
      また、キシリトールは虫歯の原因菌であるミュータンス菌の活動を弱める性質もあります。

      ただし、市販のキシリトールガムは、キシリトールの含有率が50%前後であることがほとんどです。
      効果的に予防を行いたい方は歯科医院で専売されているキシリトール100%のものを使ってみると良いでしょう。